経済指標と影響

 

経済指標と相場の関係

外国為替相場に影響するものとして、経済指標があります。この経済指標とは何かを説明します。経済指標とは、その国における企業や家計の動きに関するさまざまな目安のことです。よって、経済指標はその国の景気の善し悪しの判断の目安となります。

経済指標を見るときに注意したいことは、発表する時期によって数字が変わることです。経済指標は通常、まず「速報値」が発表された後に、「確定値」が発表されます。このとき、市場関係者は「速報値」に注目します。その後に発表される「確定値」は、「速報値」と大きな差がなければ大きな影響はありません。このため、経済指標の数字ではなく、事前予想数字との比較によって相場が変動します。

これは、市場参加者が予想により仕掛けていることもあるからです。米国の貿易赤字が大きくなるという予想が出ると、市場ではドルを売る傾向が強くなり、経済指標が出る前からドル売りに動きます。指標が赤字額であっても、指標発表後にドルが売られるより利食いのドルの買戻しが活発化することで、ドルが上昇することになります。

指標発表後に相場が大きく動くのは、指標の数字が事前の予想と大きく乖離していた場合のみです。経済指標は統計の数字ですから、実際には現実の景気の実態が反映されていないこともよくあります。発表の時期とタイムラグがあることも理由です。